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審美歯科について
こんにちは。伊藤デンタルオフィスの伊藤です。
今日は私の考える審美歯科についてお話しします。
ただ白いのが審美ですか?
材質や色だけ良ければいいのでしょうか?
私が思う一番美しいものはなにも汚されていない天然の歯でありそれを支える炎症のない健康な歯肉であります。
そしてその歯が規則正しく並んでいる。上下の歯がきちんと噛んでいて咀嚼機能(ものをよく噛める)を伴っている事か必須であると思っています。
皆さんは、黄金比と言う言葉をご存知ですか?
黄金比は縦横の比率が1対約1.618のものをいいます。
実はこの黄金比は自然界に多く存在しています。
例えば、ひまわりの種の配列やオウムガイ、薔薇の花や松ぼっくり、パイナップルの模様などもそうです。探せばたくさん出てきます。
人の歯もその法則に則っています。
上の真ん中の歯(中切歯)の横縦の比率は1対1.618であり、真ん中の歯とその隣の歯(側切歯)の大きさの比率も黄金比になります。また更にその隣の歯(犬歯)も正面から見える大きさは黄金比になっています。
黄金比とはとても神秘的で人が最も美しく感じ心地よく受け入れる、ちょっと大袈裟かも知れませんが神様が作った最良の比率であると言っても過言ではないかと思います。
ですから多くのものが黄金比に則って作られています。
モナリザやミロのヴィーナスであったりパルテノン神殿であったりサグラダファミリアもそうです。
もっと身近なものでは名刺やクレジットカードもそうです。
私の考える審美歯科とは、黄金比に則った自然の形態が最も美しく機能的にも優れる。それを良く観察し細かいところまで再現する事だと考えています。
日々の臨床で出来る限り天然歯を模倣できるよう努めて参りたいと思っています。
天然の歯はとても美しく臼歯(奥歯)に至っては想像以上にダイナミックな形態をしています。
臼歯の形態についてはまた別の機会にお話し出来ればと思います。