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虫歯って何?
こんにちは。伊藤デンタルオフィスの伊藤です。
今回は虫歯についてです。
虫歯は別名 軟化象牙質とも言われています。
つまり歯(象牙質)が虫歯菌(ミュータンス菌)の出す酸によって溶けて(脱灰して)柔らかくなった部分に入り込み更に酸を出し続けて進行するという感染症のひとつになります。
ですので、原則感染した部分(虫歯)は全部とりきらなくてはなりません。
齲蝕検知液(カリエスチェッカー)は感染した歯質(虫歯)を染めることが出来るので、染まらなくなるまでしっかり虫歯を取り除きます。
虫歯が深く神経に近い場合は機械では削らずバックアクションエキスカベーターを使用して慎重に取っていきます。
その際に神経に達してしまった場合は、虫歯菌が神経に感染していると診断され神経を取る(抜髄)事になります。
ただ最近は新しい薬(MTAセメント)のおかげで多少神経が露出してしまっても神経を保存する事が可能になってきました。
3MIXとかドッグベストセメントは、虫歯菌を殺すので虫歯を取り切らなくても良いとうたっていますが、私はもし仮に虫歯菌は殺せたとしても柔らかくなった部分が硬くなるわけではないので構造力学的にも不安が残るので当院では使用していませんし、国内海外含め主要学会では聞いたこともありません。
日本だけでしか流行っていないのは日本が保険診療の枠に囚われていてこれらの薬を使えば自費診療が出来るからではと勘繰ってしまいます。
話は戻りますが、虫歯イコール痛いと思っている方がおられますが、痛いのは神経が感染して痛いのであって虫歯はが痛いわけではありません。神経が既にない歯や神経が死んでしまった歯はいくら虫歯になっても痛くありません。
ですので痛みが出るまで虫歯が進行してしまうと神経を取らなくなってしまい、歯の寿命は統計学上ではかなり短くなってしまいます。
虫歯は痛みがでない段階で発見して取り切る事が大切です。ただその段階で自分で虫歯をみつけるのは非常に困難であるので定期的にクリーニングと虫歯チェックを受診する事を当院では推奨しています。