0120-469-117
診療時間
9:00~12:00/14:00~18:00
土曜:17:00まで
休診日
水曜、日曜/祝日
24時間WEB予約

ブログ STAFF BLOG

カテゴリー:

スタッフブログ

歯ブラシの仕方

こんにちは。伊藤デンタルオフィスの伊藤です。

今日は歯ブラシについてお話しします。
歯ブラシの基本は3つのポイントを守るだけ。
一つめは歯ブラシの毛先を磨きたいところに垂直に当てる。
二つめは横に細かく(5mmくらい)、動かす。
三つめは力を入れない。
これだけです。
磨き残しを無くすコツは磨き始めた場所から一筆書きのようにして磨く事。好き勝手にやると歯ブラシが全く当たってない場所が生じやすいです。
そういう部分は毎回同じなのでそこだけ見てれば毎日歯ブラシしているのに何年も全く歯ブラシしていないのと同じになってしまいます。そしてそういう部分が虫歯になってしまうのです。
毎日歯ブラシしているのに何で虫歯になるんだろうと思っている人は大抵こういう場合が多いです。
また右利きの人は右の犬歯(糸切り歯)、左利きのひとは左の犬歯を磨き残ししやすいです。それはどちらに持っても歯ブラシを当てにくい場所だから。
そういう場所は特に意識して磨いてあげてください。
あと上の歯の奥側を磨くときは口を閉じて磨いてください。
奥歯のほっぺた側に指を入れて口を大きく開けてみて下さい。指が潰される感じになりませんか?これは下顎の一部(筋突起)が出てくるからです。ですので口を開いたままだと歯ブラシが入りません。
以上のことを気をつけながら全ての歯を磨くと20分くらいかかります。
ただ、歯はそんなに柔では無いので例えば2週間くらい歯を全く磨かなくても歯肉炎にはなりますが虫歯になる事はありません。
ですので一日一回だけ全てしっかりと磨ければそれで充分なんです。
ではいつ磨くのか?
一日の中で一番口の中の細菌が多いのは朝起きた時です。
それは睡眠時に細菌が増殖するからです。
日中は食事したり頬の粘膜や舌も動くし唾液も分泌されます。熱い物や冷たい物も食べたり飲んだりで温度差変化も激しいです。それらは全て細菌の増殖を妨げています。
しかし、睡眠時には口の中の温度は安定し、唾液の分泌も極めて少なくなります。細菌が増殖するにはもってこいの好条件なのです。
以上の事から、誰でも朝起きた時が一番お口の中が汚れているのです。
だから睡眠前に細菌を少なくするのが一番効果があるのです。
テレビを見ながらでも本を読みながらでも湯船に浸かりながらでも構いません。
力を入れないで横に細かく歯ブラシの毛先を垂直に当てて一日一回だけでいいので丁寧に磨いてあげて下さい。
朝とかお昼とかは適当にしゃしゃしゃでいいです。
夜寝る前にしっかり時間をかけて丁寧に磨いてください。
歯ブラシで取れる汚れは歯垢(プラーク)だけです。歯垢に唾液中のカルシウムやリンがくっついて固まった(石灰化)したものを歯石と呼びますが歯石は歯ブラシでは取れません。歯垢が歯石になってしまったら歯科医院でハンドスケーラーや超音波スケーラーで取ってもらうしかありません。
患者様が毎日出来る歯ブラシで取れるのは歯垢だけでその歯垢はクリーミー状で柔らかいのです。
なので歯ブラシに力は全く要らず、触れてるくらいで充分。逆に力が入ると歯ブラシの毛先が潰れてかえってみがけないのです。
私が大学にいた時、学園祭で誰が綺麗に歯を磨けるか大会みたいなの(歯科大学らしい)があって、ある男の子が力一杯思いっきり血まみれになりながら歯ブラシしていて、結果は、歯垢が赤く染まる染め出し液を塗って磨けてるかを判定するのですが、男の子は真っ赤っかで全く磨けていませんでした。
歯ブラシ頑張ろうと言う気持ちが強すぎるとついつい力が入っちゃいますよね。
力が入り過ぎると磨けないどころか逆に歯茎を傷つけてしまい良くない結果に…
 
力を入れ過ぎないコツは歯ブラシの持ち方。グーで握らす、鉛筆を持つ感じで。例えば親指と人差し指あるいは中指の2本指だけで持つと適正な力で磨けます。
歯ブラシして力を入れていないのに血が出る方がいらっしゃいます。それは歯肉が炎症を起こしているからです。
炎症は生体の抗原抗体反応で起こるので出血するその部分には細菌がいっぱいいる、磨き残しているという事です。
ですので怖がらずに歯ブラシを当てて磨いてください。そうすることで細菌は少なくなり新しい血も流れてくるので治りも早くなります。
デンタルフロスや歯間ブラシについては別の機会にお話しします。
まずは基本の歯ブラシを頑張ってください。
ページトップへ