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楔状欠損について
こんにちは。伊藤デンタルオフィスの伊藤です。
今日は楔状欠損についてお話しします。
楔状欠損とは、歯の歯茎に近い部分がくさび状に減ってる事をいいます。
昔はこの原因が分からず、歯ブラシで横に強く磨いているからだと患者さんのせいにしていました。
しかし、アメリカの工学博士から歯科医になったジーン マッコイ先生が歯を構造力学的に分析して、噛み合わせで加わる力で歯に歪みが生じてその応力が歯茎部に集中する事で歯が水平的に割れて生じてる事が解明されました。
正式にはアブフラクションと言います。これはしみると言う症状を伴う事が多いです。そういう歯は一見なんでもなさそうであっても良く見ると歯肉の下でなっている事もあります。
処置法としては、経過観察やレジン充填、咬合調整などがありますが、安易に削る(咬合調整する)と他の歯に負担がかかる場合もあるので全体のバランスを良く見ながらする必要があります。